船乗り引退。
どーも!ジョージ2世です!
さて前回は、
社長にも辞める意を伝え
いよいよ最後の乗船日。
いつもと変わらず乗船し
船内へと入った私。
、、、、、⁈
そこから今回は話を進めます。
、、、、、⁈
船内に入ると男性社会の船舶には似合わない
綺麗な花束があった。
そして大量のお酒と、
沢山のスナック菓子、おつまみがあった。
そこは何とも船乗りらしいモノだった。
機関長が私を見るなり、
「お前、仕事辞めて収入なくなるだろ?飯も食えないだろ?だから大量に買っておいた。日持ちもするし、大体お前が大好きなやつばっかり集めたつもりだ!全部持ってけや。」
と、笑いながら言った。
私は、
「これから痩せようと思ってますので、全部は持っていかないですけど、仕事終わりにみんなで食べましょう!飲みましょう!」
と、言った。
するといきなり後輩の一人が、
「今まで沢山の教えや、笑いを下さり、ありがとうございました‼︎」
と、満面の笑みで言ってきたので
「お前、俺が居なくなるから嬉しいんだろ?めちゃくちゃ笑顔だな。」
と、私は冗談まじりで言った後に、
ありがとう。と言い頭を下げた。
改めて船長、機関長、
その他乗組員からも労いの言葉を貰い、
最後の仕事に励んだ。
最後になるかもしれない船舶作業。
最後になるかもしれないエンジン整備。
最後になるかもしれない出入港作業。
最後になるかもしれない船内清掃。
、、、、。
沢山の、
最後になるかもしれない○○を
しっかり噛みしめながら仕事を終えた。
エンジンを止め、
広いエンジン場を徘徊。
止めたばかりとは言えど、
エンジンルームは50度近くある。
そんな中で、半日も作業したり、
長い時では故障が直るまで作業したりもした。
色々な思い出があるエンジンルーム。
清酒を撒きながら、
これからの安全航海を祈願した。
そこへ、
直属の上司である機関長が
エンジンルームへと入ってきた。
「相変わらず暑い場所だよな」
機関長は、いきなり言った。
「ほんとそうですね。でも、エンジニアってカッコいいですよね。ザ・男‼︎みたいな感じで。」
私は、そう言った。
機関長は、
「そうか?暑苦しいだろぉ。俺、嫌だもんなぁ。家族があるから頑張れてるようなもんだよ。独身だったらさっさと辞めて、お前みたいに好きな事に挑戦してみたかったな。チャンスはあったはずなんだ。だけど行動しきれなかった。だからこそ何だかんだ辞めて、アテもないのに東京に行くお前がなんだか凄い奴に思えるんだよ。頑張れよな。俺も、頑張るから。」
と、私に話をしてきた。
、、、なんだか照れ臭そうだった。
私は一言、
「はい、頑張ります‼︎」
50度近いエンジンルーム、
二人で数分話をした。
普段はエンジンの騒音で、
話をしても聞こえない場所。
やり取りは常にジェスチャー。
機関長が何を欲してるのか、
何を探しているのかを気にしながら
作業を進めていく。
そのジェスチャーが通じなかった
新人の頃は、
よくスパナを投げられたものだ。
その場所も、
エンジンが止まれば
静寂と化す。
油の臭いが漂うその暑苦しい場所が
私のオフィスだったのだ。
そのオフィスで、
機関長と握手をし、
肩をポンポンと叩かれながら
みんなが待つ所へと向かった。
船舶の甲板や、
その他の機器にも清酒を撒き、
世話になった船舶に一礼した。
何か大きな区切りをつけた。
そんな気持ちだった。
船舶職、船乗りという仕事、
エンジニアという仕事に
改めて感謝しようと思う。
「皆さん、今までありがとうございました‼︎」
という私の一言で、
お疲れさん会という名の飲み会が始まり
その夜は、楽しい時間を過ごした、、、。
はい、
今回はここまで^ ^
ついに私は
7年間やってきた船乗りを辞めました。
そして遂に始まります!
何が、、、?
それは次回お楽しみです。笑笑
いつも読んでくれてありがとうございます。
じゃ、また!